短い答え
はい。イスラームでは、アッラー(﷾)だけがあらゆる瞬間に世界を動かしておられ、かれは決して疲れず眠られない。クルアーンは、かれは「天から地まで(創造物の)物事を司られ」と言う(32:5)。天使たちは本当の働きをするが、彼らは「かれのご命令に沿って行動する」(21:27)。ジブリール(ガブリエル)は啓示をもたらす。多くの学者は、ミーカーイール(ミカエル)は雨を任されていると言う。イスラーフィールは終末の日にラッパを吹く。死の天使は魂を召す。彼らの誰もアッラー(﷾)のために世界を動かしておらず、誰もかれのお許しなしに行動しない。
詳しい説明
アッラー(﷾)だけが世界を動かしておられる
クルアーンは、アッラー(﷾)は「天から地まで(創造物の)物事を司られ」と言う(32:5)。それは、かれは「万事を司られる」と言う(10:3)。かれは天と地を、「それらが崩れ落ちないよう」その場に保たれる(35:41)。もしそれらが崩れたなら、ほかの誰もそれらを支えることはできないであろう。かれは決して休みを必要とされない。「まどろみも眠りも、かれを捉えることはない」(2:255)。「その二つの護持が、かれを疲れさせることもない」(2:255)。それで世界の中の何もそれ自体で動かず、何もかれの代わりにかれのために動いていない。
“かれは天から地まで(創造物の)物事を司られ、やがてそれは、あなた方が(現世で)数える千年の長さに相当する日、かれの御許へ昇っていく。”
“あなた方の主は、諸天と大地を六日間で創造され、それから御座にお上がりになったアッラーである。かれは、万事を司られる。かれのお許しの後でなくしては(復活の日)、いかなる執り成し手もいない。そのお方がアッラー、あなたの主。ゆえに、かれを崇拝せよ。一体、あなた方は教訓を得ないのか?”
“実にアッラーは諸天と大地を、それらが崩れ落ちないよう、お支えになる。そして、もしもそれらが崩れ去ったならば、かれの後、いかなる者もそれらを支えられない。本当に彼はもとより、寛大なお方、赦し深いお方である。”
“アッラーは、かれの外に(真に)崇拝すべきものがなく、永世するお方、全てを司るお方。まどろみも眠りも、かれを捉えることはない。諸天にあるものと、大地にあるものは(全て)、かれに属する。かれのお許しなくして、誰がかれの御許で執り成すことが出来ようか?かれは、彼ら(全存在)の前にあるものも、彼らの背後にあるものも、ご存知である。そしてかれのお望みになることの外、彼らはかれの御知識について、何も把握することはないのだ。かれの玉座は、諸天と大地に広がり、その二つの護持が、かれを疲れさせることもない。そしてかれは至高のお方、この上なく偉大なお方であられる。”
天使たちはかれの命令を実行する
アッラー(﷾)は天使たちを「翼を備えた御使い」とされた(35:1)。彼らは世界の中で本当の働きをする。クルアーンは彼らを「(アッラーから委任された)ご命令を司るもの」と言う(79:5)。彼らは「かれ(アッラー)に対して言葉を先んじることなく、かれのご命令に沿って行動する」(21:27)。彼らは「アッラーが彼らに命じられたことで、かれに逆らうことがなく」(66:6)。それで天使たちは僕であって、支配者ではない。彼らは自分で何も決めない。
“アッラーにこそ称賛はあり。諸天と大地の創成者。天使たちを、二枚、三枚、四枚と、翼を備えた御使いとされたお方。かれは創造において、お望みのものを増やし給う。本当にアッラーは、全てのことがお出来のお方である。”
“また、(アッラーから委任された)ご命令を司るものにかけて(誓う。あなた方は蘇らされ、清算を受けるのである)、”
“彼ら(シルクの徒)は言った。「慈悲あまねきお方(アッラー)は、(天使たちという)御子をもうけられた」。アッラーに称えあれ。いや、(彼らは)誉れ高き僕なのである。彼らは、かれ(アッラー)に対して言葉を先んじることなく、かれのご命令に沿って行動するのだ。かれは、彼ら(天使たち)の前にあるものも、その背後にあるものも、ご存知である。また彼らは、かれ(アッラー)がご満悦になられた、者に対してしか、執り成しをしない。そして彼らは、かれへの畏怖ゆえに、怯える者たちなのだ。”
“信仰する者たちよ、あなた方自身と、あなた方の家族を(地獄の)業火から守るのだ。その燃料は、人々と石。その上には、荒々しく厳しい天使たちがいる。彼らはアッラーが彼らに命じられたことで、かれに逆らうことがなく、命じられることをするのである。”
大天使たちとその働き
四人の偉大な天使はしばしば大天使と呼ばれる。夜、預言者(ﷺ)はアッラー(﷾)をジブリール、ミーカーイール、イスラーフィールの主と呼ぶことで礼拝を始めた(ムスリム770)。最も偉大な天使でさえ、アッラー(﷾)をその主としている。ジブリール(ガブリエル)は啓示をもたらす。クルアーンは、彼は「アッラーのお許しにより、あなたの心にそれ(クルアーン)を…下した」と言う(2:97)。ミーカーイール(ミカエル)は彼と並んで名指されている(2:98)。多くの学者は、ミーカーイールは地に命をもたらす雨を任されていると言う。イスラーフィールは終末の日にラッパを吹く(39:68)。クルアーンは彼を名指しておらず、どの真正なハディースも名指していないが、学者たちは彼がその者であることに広く同意している。死の天使は魂を召す(32:11)。しばしば彼に与えられる名「アズラエル」には確かな根拠がない。
アブドゥッラフマーン・イブン・アウフはアーイシャに、預言者(ﷺ)が夜に起きたとき、どのように礼拝を始めたかを尋ねた。彼女は、彼はアッラーを、ジブリール、ミーカーイール、イスラーフィールの主、諸天と大地の創造者、見えないものと見えるものを知る方、僕たちの間で彼らが意見を異にすることについて裁く方として呼ぶことで始めたと言った。それから彼は、人々が意見を異にした所で真理へと自分を導いてくださるようアッラーに願った。アッラーは望まれる者をまっすぐな道に導かれるからである。
“言ってやるがよい。「たとえ、ジブリールに対して敵対する者があろうと(、そのような敵対心には何のいわれもない)、実に彼(ジブリール)はアッラーのお許しにより、あなたの心にそれ(クルアーン)を、それ以前のもの(諸啓典)の確証、信仰者たちにとっての導き、吉報として下した者なのだから。”
“アッラーとその天使たち、その使徒たち、ジブリール、ミーカール(ミーカーイール)に敵対する者があろうと、実にアッラーは(そのような)不信仰者たちに対しての敵なのだ」。”
“実にそれはまさしく、全創造物の主から下されたもの。(啓示の伝達を)託された魂が、それを携えて降臨したのである。(使徒よ、)あなたが警告者の一人となるべく、あなたの心へと、明白なるアラビアの言葉によって。”
イスラームの信条の百科事典が、天使たちの務めをその証拠とともに挙げている。ジブリールは啓示をもたらす(2:97、26:192-195)。多くの学者は、ミーカーイールは雨を司り、アッラーが命じられる所へそれを向けると言う。彼らが挙げるハディースには学者の留保がある。イブン・アル=カイイムは、ジブリールは心と魂の命である啓示をもたらすよう任じられ、ミーカーイールは大地、植物、動物の命である雨を任じられたと書いた。アル=クルトゥビーとイブン・ハジャルは、イスラーフィールがラッパを吹くであろうことについて学者の合意を伝えているが(39:68)、そう言うサヒーフのハディースはない。魂を取る天使は死の天使である(32:11)。彼の名がイズラーイールであるという健全な証拠はない。アッ=シンキーティーは、魂を取ることが、矛盾なしに、アッラー(39:42)、死の天使(32:11)、天使たち(16:32)に帰されていると説明している。アッラーのお許しによらなければ誰も死なず、死の天使は魂を取るよう命じられ、他の天使たちが彼を助けるのである。
“そして角笛に吹き込まれ、諸天にいる者と大地にいる者は(皆)、アッラーがお望みになった者以外、卒倒(して死亡)する。それから、そこ(角笛)にもう一回吹き込まれると、どうであろう、彼らは立ち上がって(自分たちの処遇を)見守る者たちとなる。”
“(使徒よ、)言ってやるがいい。「あなた方を任された死の天使が、あなた方(の魂)を召すのだ。それからあなた方の主の御許にこそ、あなた方は戻らされ(て、行いの清算を受け)る」。”
| 天使 | その働き | それが教えられている所 |
|---|---|---|
| ジブリール(ガブリエル) | 預言者たちに啓示をもたらす | クルアーンが彼を名指している(2:97) |
| ミーカーイール(ミカエル) | 大地に命をもたらす雨を司る | クルアーンが彼を名指している(2:98)。その働きは学者たちによる |
| イスラーフィール | 最後の日にラッパを吹く | 預言者(ﷺ)が彼を名指している(ムスリム770)。ラッパはクルアーンにある(39:68) |
| 死の天使 | それぞれの魂をその定められた時に取る | クルアーン(32:11) |
それぞれはただアッラー(﷾)の命令によってだけ行動し(21:27)、預言者(ﷺ)はアッラー(﷾)を彼らの主と呼びました(ムスリム770)。
一つの行い、三通りに語られて
クルアーンは、「アッラーは魂を、その死の折にお召しになる」と言う(39:42)。それはまた「われらの使いたちは抜かりなく、彼(の魂)を召す」と言う(6:61)。そしてそれは、死の天使が私たちの魂を召すと言う(32:11)。これらは衝突しない。アッラー(﷾)が各々の死を定められ、「アッラーのお許しなくしては、誰も死ぬことがない」(3:145)。死の天使はそれを実行するよう命じられた者であり、ほかの天使たちが彼を助ける。シンキーティーのような学者たちはその節をこのように説明した。天使たちのすべての働きについても同じことが言える。命令はアッラー(﷾)のものであり、働きは彼らのものである。
“アッラーは魂を、その死の折にお召しになる。また、その眠りにおいて死ななかったもの(魂)も。そしてかれは、死を決定されたものを(そのまま)留められ、別のものは定められた期限まで放たれ(、その肉体へとお戻しにな)る。本当にその中にはまさしく、熟考する民への御徴があるのだ。”
“また、かれはその僕たちの上に君臨されるお方であり、あなた方に記録者たちを遣わされる。やがてあなた方の誰かに死が訪れれば、われらの使いたちは抜かりなく、彼(の魂)を召すのだ。それから彼らは、自分たちの真の庇護者であるアッラーの御許へと戻される。(その日の)裁決は、かれのみに属するのではないか。かれは、最も早く計算されるお方である。”
“(使徒よ、)言ってやるがいい。「あなた方を任された死の天使が、あなた方(の魂)を召すのだ。それからあなた方の主の御許にこそ、あなた方は戻らされ(て、行いの清算を受け)る」。”
“また、定められた期限というアッラーのお許しなくしては、誰も死ぬことがない。そして誰でも現世の褒美を望む者には、われらがそこ(現世の褒美)から与えよう。また、誰でも来世の褒美を望む者には、われらがそこ(来世の褒美)から与えよう。われらは感謝する者たちに、(よく)報いるのだ。”
イスラームの信条の百科事典が、天使たちの務めをその証拠とともに挙げている。ジブリールは啓示をもたらす(2:97、26:192-195)。多くの学者は、ミーカーイールは雨を司り、アッラーが命じられる所へそれを向けると言う。彼らが挙げるハディースには学者の留保がある。イブン・アル=カイイムは、ジブリールは心と魂の命である啓示をもたらすよう任じられ、ミーカーイールは大地、植物、動物の命である雨を任じられたと書いた。アル=クルトゥビーとイブン・ハジャルは、イスラーフィールがラッパを吹くであろうことについて学者の合意を伝えているが(39:68)、そう言うサヒーフのハディースはない。魂を取る天使は死の天使である(32:11)。彼の名がイズラーイールであるという健全な証拠はない。アッ=シンキーティーは、魂を取ることが、矛盾なしに、アッラー(39:42)、死の天使(32:11)、天使たち(16:32)に帰されていると説明している。アッラーのお許しによらなければ誰も死なず、死の天使は魂を取るよう命じられ、他の天使たちが彼を助けるのである。
ほかの天使、ほかの務め
クルアーンと真正なハディースは、ほかの務めを持つ天使たちについて語っている。天使たちは「アッラーのご命令によって」各人を守る(13:11)。天使たちはすべての行いを書き記す(82:10-12)。一人の天使が各々の子宮の上に置かれ、アッラー(﷾)が子供のために何を定められたかを尋ねる(ブハーリー318)。終末の日には、「八名(の天使)がその日、あなたの主の御座をその上に担ぐ」(69:17)。各々の務めはアッラー(﷾)によって彼らに与えられている。彼らの誰もそれを選んだのではない。
“かれには、(人間の)その前と、その後ろに、アッラーのご命令によって彼を守(り、その行いを記録す)る、交代番(の天使たち)がいる。本当にアッラーは、民の(恩恵に溢れた)状況を、彼らが自分たちの状況を(自ら)変えるまで、変更されることがないのだ。そしてアッラーが民に災難をお望みになれば、それを遮るものは誰一人としてなく、彼らには、かれ以外にいかなる庇護者もいない。”
“本当にあなた方には、見守る者(天使)たちがついているのに。高貴で、記録する(者たちが)。彼らは、あなた方のすることを知っている。”
アナス・イブン・マーリクによれば、預言者(ﷺ)は、アッラーはすべての胎に一人の天使を任じられると言った。その天使は言う。主よ、一滴です。主よ、凝血です。主よ、肉の塊です。アッラーがその創造を完成させようと望まれると、天使は、それが男か女か、不幸な者か幸いな者か、その糧と寿命は何かを尋ねる。このすべては、子がまだ母の胎にいる間に書き記される。
“そして天使は(天の)その方々にあり、八名(の天使)がその日、あなたの主の御座をその上に担ぐ。”
何をすべきかを尋ねた天使
ターイフの人々が預言者(ﷺ)を退けた後、ジブリールは山の天使と共に彼のもとに来た。その天使は、アッラー(﷾)が自分を遣わされたと言った。彼は、預言者(ﷺ)を退けた者たちの上に二つの山を落とそうと申し出た。預言者(ﷺ)は拒み、彼らの子供たちがアッラー(﷾)だけを崇拝することを望んだ(ブハーリー3231)。この力ある天使でさえ、遣わされたときにだけ来て、言葉を待ったのである。
アーイシャは預言者(ﷺ)に、ウフドよりつらい日を知っているかと尋ねた。彼は、ターイフの首長イブン・アブド・ヤーリールに呼びかけを示して退けられた日を挙げた。悲しみのうちに去るとき、ジブリールが山の天使を連れて来て、山の天使は、彼を拒んだ者たちの上に二つの大きな山を落とそうと申し出た。預言者は断り、彼らの子孫がアッラーだけを崇拝するようになることを望むと言った。
もしアッラー(﷾)がすべてを動かしておられるなら、なぜかれは天使を用いられるのか?
かれが助けを必要とされるからではない。クルアーンは「アッラーは満ち足りておられるお方」と言う(35:15)。王はあらゆる所にいることも何もかもすることもできないので、大臣を必要とする。アッラー(﷾)にはそのような限界はなく、「かれを疲れさせることもない」(2:255)。かれは、ほかのすべてのものを創造されることを選ばれたように、天使たちに働きを与えることを選ばれた。天使たちはかれの秩序とかれの力を示している。彼らはその中の隙間ではない。
“人々よ、あなた方はアッラーなしではいられない貧者であり、アッラーは満ち足りておられるお方、称賛されるべきお方なのである。”
“アッラーは、かれの外に(真に)崇拝すべきものがなく、永世するお方、全てを司るお方。まどろみも眠りも、かれを捉えることはない。諸天にあるものと、大地にあるものは(全て)、かれに属する。かれのお許しなくして、誰がかれの御許で執り成すことが出来ようか?かれは、彼ら(全存在)の前にあるものも、彼らの背後にあるものも、ご存知である。そしてかれのお望みになることの外、彼らはかれの御知識について、何も把握することはないのだ。かれの玉座は、諸天と大地に広がり、その二つの護持が、かれを疲れさせることもない。そしてかれは至高のお方、この上なく偉大なお方であられる。”
聖書も同じことを言っている
詩篇は言う。「主はその玉座を天に堅く据えられ、その主権はすべてのものを統べ治める」(詩篇103:19)。次の節は、「そのみ言葉を行う」かれの御使たちに呼びかけている(詩篇103:20)。ここで聖書とクルアーンは一致している。神はすべての上を治められ、天使たちはかれに従う。
“主はその玉座を天に堅く据えられ、その主権はすべてのものを統べ治める。主の言葉を聞いて、そのみ言葉を行う勇ある者よ、主のみ使たちよ、主をほめよ。”
“彼ら(シルクの徒)は言った。「慈悲あまねきお方(アッラー)は、(天使たちという)御子をもうけられた」。アッラーに称えあれ。いや、(彼らは)誉れ高き僕なのである。彼らは、かれ(アッラー)に対して言葉を先んじることなく、かれのご命令に沿って行動するのだ。かれは、彼ら(天使たち)の前にあるものも、その背後にあるものも、ご存知である。また彼らは、かれ(アッラー)がご満悦になられた、者に対してしか、執り成しをしない。そして彼らは、かれへの畏怖ゆえに、怯える者たちなのだ。”
なぜそれが重要か:アッラー(﷾)だけに祈れ
どの天使も世界を動かしていないので、ムスリムは天使に祈ったり、彼らに助けを求めたりしない。クルアーンは、天使たちの「執り成しが、少しも役に立たない…アッラーが、かれがお望みにある者に(執り成しの)許可を授けられ」た後でなければ、と言う(53:26)。それでムスリムは仲介者なしに直接アッラー(﷾)に求める。預言者(ﷺ)自身、アッラー(﷾)を最も偉大な天使たちの主と呼ぶことで夜の礼拝を始めた(ムスリム770)。
“一体、諸天にいるどれだけ多くの天使の執り成しが、少しも役に立たないことであろうか。アッラーが、かれがお望みにある者に(執り成しの)許可を授けられ、(執り成しを受ける者に対し、)ご満足する後でなければ。”
アブドゥッラフマーン・イブン・アウフはアーイシャに、預言者(ﷺ)が夜に起きたとき、どのように礼拝を始めたかを尋ねた。彼女は、彼はアッラーを、ジブリール、ミーカーイール、イスラーフィールの主、諸天と大地の創造者、見えないものと見えるものを知る方、僕たちの間で彼らが意見を異にすることについて裁く方として呼ぶことで始めたと言った。それから彼は、人々が意見を異にした所で真理へと自分を導いてくださるようアッラーに願った。アッラーは望まれる者をまっすぐな道に導かれるからである。
さまざまな視点
神は世界を造り、それから去られた
ある人々は、神は世界を造り、それからそれ自身の法則で動くようそれを残されたと言う。それは時計のように動き続ける。ほかの人々は、自然はただそれ自体で動いており、誰も管理していないと言う。
神は初めに自然の法則を定められた。それ以来、世界はねじを巻かれた時計のように、それ自体で動いている。
反論
時計は、ねじを巻く誰かだけでなく、それを存在に保つ何かを必要とする。自然の法則は起こることを描くのであって、何かを存在させるのではない。クルアーンは、「実にアッラーは諸天と大地を、それらが崩れ落ちないよう、お支えになる」と言う(35:41)。世界は初めにだけでなく、あらゆる瞬間にかれに依存している。そしてかれは決してそれに疲れられない(2:255)。
サタンがこの世界を治めている
あるキリスト教徒は、今はサタンがこの世界を治めていると言う。彼らはイエスを指し示す。イエスは彼を「この世の君」と呼んだ(ヨハネ12:31)。パウロは彼を「この世の神」と呼んだ(コリント人への第二の手紙4:4)。
イエスはサタンを「この世の君」と呼んだので、サタンは終わりまで世界を治める。
反論
同じ節の中で、イエスは「この世の君」は「追い出される」と言う(ヨハネ12:31)。詩篇は神について、「その主権はすべてのものを統べ治める」と言う(詩篇103:19)。クルアーンは終末の日のサタン自身の言葉を伝えている。「また私には、あなた方に対していかなる(正当な)根拠もなかった。ただ、私はあなた方を(不信仰と迷いへと)招き」(14:22)。サタンはささやき誘惑することはできるが、何も治めていない。
パウロはサタンを「この世の神」と呼んでいる(コリント人への第二の手紙4:4)。
反論
パウロは、サタンは「不信の者たちの思い」をくらませたと言う(コリント人への第二の手紙4:4)。それは惑わす力であって、世界を動かす力ではない。クルアーンも同じことを言っている。サタンは信仰者に対して何の権威も持たず、ただ彼を守護者とする者たちに対してだけ持つ(16:99-100)。
三柱の神が働きを分担している
多くのヒンドゥー教徒は三つの役割について語る。ブラフマーが創造し、ヴィシュヌが維持し、シヴァが破壊する。『ヴィシュヌ・プラーナ』は、一つの神が創造し、維持し、破壊するにつれて、これら三つの名を取ると言う。
『ヴィシュヌ・プラーナ』は、一つの神ジャナールダナが創造し、維持し、破壊するにつれて、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの名を取ると言う。
反論
その翻訳者H・H・ウィルソンは、各々のプラーナがその一つの神として異なる神を名指していると記している。『ヴィシュヌ・プラーナ』ではそれはヴィシュヌであり、『リンガ・プラーナ』ではそれはシヴァである。それで聖典は誰が世界を動かしているかについて一致していない。クルアーンは、もしほかの神々がいたなら、「その二つ(天地)は損なわれてしまったであろう」と言う(21:22)。一つの秩序は一人の主を指し示している。
イスラームの視点
アッラー(﷾)だけがあらゆる瞬間に世界を動かしておられる。大天使たちを含む天使たちは、かれの命令を実行し、決して自分で行動しない。
クルアーンは、アッラー(﷾)は天から地まですべての事柄を司られると言う。
クルアーンは、アッラー(﷾)は天と地を存在に保たれ、決して疲れず眠られないと言う。
クルアーンは、天使たちはただかれの命令によってのみ行動すると言う。
預言者(ﷺ)はアッラー(﷾)をジブリール、ミーカーイール、イスラーフィールの主と呼んだ。
クルアーンはジブリールとミーカーイールを名指し、ジブリールが啓示をもたらすと言う。
多くの学者はミーカーイールが雨を任されていると言い、学者たちはイスラーフィールがラッパを吹くことに広く同意している。
クルアーンは、アッラー(﷾)、死の天使、そして天使たちが皆魂を召すと言う。アッラー(﷾)が定められ、天使たちがそれを実行する。